The foot core system: a new paradigm for understanding intrinsic foot muscle function
British Journal of Sports Medicine Volume 49, Issue 5 2015
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The foot is a complex structure with many articulations and multiple degrees of freedom that play an important role in static posture and dynamic activities. The evolutionary development of the arch of the foot was coincident with the greater demands placed on the foot as humans began to run. The movement and stability of the arch is controlled by intrinsic and extrinsic muscles. However, the intrinsic muscles are largely ignored by clinicians and researchers. As such, these muscles are seldom addressed in rehabilitation programmes. Interventions for foot-related problems are more often directed at externally supporting the foot rather than training these muscles to function as they are designed. In this paper, we propose a novel paradigm for understanding the function of the foot. We begin with an overview of the evolution of the human foot with a focus on the development of the arch. This is followed by a description of the foot intrinsic muscles and their relationship to the extrinsic muscles. We draw the parallels between the small muscles of the trunk region that make up the lumbopelvic core and the intrinsic foot muscles, introducing the concept of the foot core. We then integrate the concept of the foot core into the assessment and treatment of the foot. Finally, we call for an increased awareness of the importance of the foot core stability to normal foot and lower extremity function.
足は複雑な構造であり、静的な姿勢と動的な活動で重要な役割を果たす多くの関節と複数の自由度があります。土踏まずの進化的発達は、人間が走り始めたときに足に課せられたより大きな要求と一致していました。アーチの動きと安定性は、内因性および外因性の筋肉によって制御されます。ただし、内因性の筋肉は、臨床医や研究者によってほとんど無視されています。そのため、これらの筋肉がリハビリテーションプログラムで扱われることはめったにありません。足に関連する問題への介入は、設計どおりに機能するようにこれらの筋肉をトレーニングするのではなく、足を外部から支えることに向けられることがよくあります。本論文では、足の機能を理解するための新しいパラダイムを提案する。まず、アーチの発達に焦点を当てた、人間の足の進化の概要から始めます。続いて、足の内因性筋肉とそれらの外因性筋肉との関係について説明します。腰骨盤コアを構成する体幹部の小さな筋肉と内因性の足の筋肉との類似点を描き、足のコアの概念を紹介します。次に、フットコアの概念を足の評価と治療に統合します。最後に、通常の足と下肢の機能に対する足の芯の安定性の重要性についての認識を高めるよう呼びかけます。
インパクトファクター:6.6
5年平均:
はじめに
足部は静的な姿勢やダイナミックな動作に必要な重要な役割を担っている.その足部の機能において,内在筋と外来筋のコントロールは必要不可欠である.しかし,内在筋に焦点を向けた研究は数少なく,リハビリテーションに対しても介入対象となりにくかった.この文献では,足部の内在筋機能を紹介するとともに,正常の足部にある foot core systemと下肢の機能の重要性を説く.
foot core systemについて
Foot core systemとは,変わりゆく足部の変化において,stabilityと柔軟に動くことができるmobilityをうまく使いこなせるsystemであり,下記の3つのsub-systemの相互関係によって成り立っている.(図➀を参照)
①Passive sub-systemについて
足部の機能構造である4つのアーチは骨・靭帯・関節包で成り立っている.距骨を中心とした半球型の足部の形は,ダイナミックな活動での負荷を軽減する働きを持っている.
②Active sub-systemについて
足部の筋(内在筋と外来筋)と腱から成り立っているsub-systemである.足底の内在筋は4つの層から成り立っている.内在筋は1)足部の機能を高める2)ダイナミックな活動によりアクティブに活動をする3)姿勢保持に重要な活動を行う4)歩行周期において推進力を作る5)立位での基盤の役割を成している
③Neural sub-systemについて
足底内の筋膜や腱膜・関節受容器・筋や腱の感覚受容器によって成り立っている感覚システムである
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foot core trainingについて(研究データなど記載なし)
4週間ほどshort foot exercise(図②を参照)を行った健常者は,タオルを丸めるような運動(タオルギャザー)を4週間行ったよりもダイナミックバランスが向上した.
裸足または最小限の履物で歩くことや走ることは,foot core systemを高めるためのトレーニングツールとして役立つ可能性を示唆.
RobbinとHannaは,4か月はだしで歩いたり走ったりすることで内在筋の活性化し足部のアライメントも改善されたと報告した.
臨床へのアイディア
足底へ感覚情報を多く取り入れることが大切である.裸足もしくは薄い靴下などで訓練を行ったほうがバランス制御へのアプローチには適している
臨床において高齢者の多くは,アーチが低く内在筋が不活性な印象を受ける.short foot exerciseを実施することで,内在筋の活性化を図り,アーチが高くなる.高齢者のバランス改善への介入への一助となる.
脳血管障害の患者様の足部は内反・底屈し足部のアーチは消失しているケースが多い.Active sub-system(内在筋の活性化に向けた介入) Passive sub-system(足部のアライメント、足部の可動性への介入) Neural sub-system(感覚情報を入力する)を意識することで,立位バランスの向上・歩行効率の向上が図れるのではないかと考える.
研究の限界:
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